「ターンオーバーの周期を早めることはいいことだ!」と勘違いしている人が多いが、ターンオーバーの周期が早まると肌トラブルになる!
ターンオーバーの周期を早めることは良いことだと勘違いされる理由
人間には古く傷んだ肌細胞を外へ排出し、新しいみずみずしい綺麗な細胞に入れ替えるターンオーバーという機能が備わっています。このターンオーバーの機能は約28日間かけて1サイクル(周期)すると言われています。
しかし、ネット上の情報で『ターンオーバーの周期を早める』ことがあたかも正しいかのように記述されているのを見かけます。これは、
大きな間違い!
なのです。大切なのは、1サイクル28日と言う周期を早めるのでも遅くするのではなく、この正常な周期28日を維持することです。では、なぜこのような間違った考え方が言われているのか?それは、ターンオーバーの役割にあると思います。
ターンオーバーの機能は、先述した通り古く傷んだ肌細胞を外へ排出し、新しいみずみずしい綺麗な細胞に入れ替えるという素晴らしい役割があります。よって、ニキビで荒れた肌細胞や、シミの様なニキビ跡はこのターンオーバーの周期を早めることで、早くこの細胞の入れ替えが行われると勘違いされるのです。
『28日間も待ってられない!周期を早めて20日にしろ!』
というような考え方ですね。では、次の章で実際にターンオーバーの周期が乱れるとどうなるのかを記載していきたいと思います。
ターンオーバーの周期が乱れるとどうなる?
ターンオーバーの正常周期28日が乱れるとどうなるのか?
周期が早まり28日より短くなった場合
ターンオーバーの周期が早まってしまうと、しっかりと育ちきっていない未熟な細胞が生まれてきてしまいます。人間の赤ちゃんで言うところの『早産』です。未熟な細胞は自ら保湿する能力もなく、硬く縮んで傷みやすい状態で外部からの刺激にも弱い状態になっています。
こんな外部刺激にも弱い細胞が肌表面に出てきてしまうことにより、敏感肌が生まれます。更に自らが保湿する能力もないため、乾燥肌や肌荒れの原因となるのです。
周期が遅くなり28日より長くなった場合
ターンオーバーの周期が遅くなると、古く傷んだ細胞が肌表面にいつまでも残った状態になってしまいます。そのため肌表面はガサつき、毛穴の出口が塞がれてしまうようなことが起きるとニキビになることもあります。更に新しい細胞と入れ替えるのに時間がかかるのでニキビやニキビ跡も治るのに時間がかかってしまいます。
ターンオーバーの周期が遅くなる原因は様々ですが、大きな原因の一つとして加齢があります。下記は、年齢別のターンオーバーの周期目安です。
[年代別ターンオーバーの目安周期]
- 10代 約20日
- 20代 約28日
- 30代 約40日
- 40代 約55日
- 50代 約75日
- 60代 約90日~
年齢が高くなるほど、肌のシミなどが増えやすくなるのもターンオーバーの周期が遅くなることでシミの排出がおいつかなくなっているためですね。